褥瘡の痛みへの対処法
急性期の褥瘡は、炎症や痛みをともなうことがあります。
皮膚も脆弱になっていますから、ケアにも工夫が必要です。
患者さんに対しては、処置の手順を説明し、言葉かけをしながら、
短時間で終わらせるようにしましょう。
また、創を感想させないようにすることが必要ですから、
創部を長時間露出しないようにしてください。
処置による痛み刺激を繰り返すと、複雑な痛みに変化してしまい、
神経因性疼痛になるケースもあります。
精神的な緊張を与えることも、痛みにつながるので、
患者さんに我慢をさせないよう、早期から対応していきましょう。
ドレッシング材の選択
シリコン製粘着面により、剥離刺激が低く抑えられているタイプの
ドレッシング材を選ぶようにし、皮膚への負担を軽くします。
一度はがしても、股貼り付けることができるので、
数日使用することができます。
剥離刺激の低減
はがすときには、剥離剤を使用し、皮膚をおさえながら、
愛護的にはがし、皮膚への負担を軽くします。
洗浄液
微温湯で刺激があり痛みを訴える場合は、
体温程度に温めた生理食塩水を使用するようにします。