DTIを疑う

褥瘡の急性期(初期の段階)では、
NPUAP分類のステージIやUといった軽度の褥瘡に見えたとしても、
実際には、皮下組織の深いところまで損傷が及んでいることがあります。

 

この状態をDTI(Deep Tissue Injury/深部組織の損傷)と言います。

 

発赤を見つけ、褥瘡であると判断した場合は、
このDTIを疑うhいつ要があります。

 

DTIの特徴は、二重発赤、痛み、紅斑や紫斑などの複雑な色調が特徴ですが、
このような状態が見られるときは、単なる発赤と捉えず、
深い褥瘡としての管理が必要になります。

 

DTIは、肉眼で見極めるのはとても難しく、
見た目で分かるようになるまでには、
発赤を発見してから数週間後になります。

 

DTIの場合は、発赤を発見してから数週間経つと、
壊死組織が顕在化し、創の輪郭がはっきりしてきます。

 

しかし、創の輪郭がはっきりしてくる頃には、
既にステージV以上の褥瘡になっていることが多いのです。

 

近年は、肉眼による見極めが難しい事から、
エコーによる画像診断を行い、早期にDTIかどうかを確定します。

 

発赤がみとめられ、それが褥瘡であると言う場合は、
DTIを疑うようにしましょう。